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クロマニヨンCEO小柳コラム:003 ◯◯といえば◯◯・・の呪縛

すっかり、コロナウイルスに対する考え方とか、色々変わってきてる気配の中ですが。。。
皆さん「オミクロン」という言葉って、人生で聞いたことありましたか(少し響きすら懐かしい)?
「オミクロン」ってギリシャ文字の第15番目の文字「O」。「アルファ」「ベータ」「シータ」くらいは聞いたことありましたが、僕は15番目の「オミクロン」なんて初めて聞きました。変異株としては13番目だったけど「ニュー」と「クサイ」は飛ばされたらしいすね(何かに忖度した?)。
「コロナウイルスの変異株って、最後の”オメガ”までいったらどうなると?」って不安になったりしますが、僕が驚くのは、この「オミクロン」という言葉を自分が覚えてしまったと言うことです。申し訳ないですが、いまだに世界のBTSメンバーすらも「テテ」君くらいしか覚えられないのに「オミクロン」は言えるようになっている。仲間内で不謹慎にも「オミちゃん」とか呼んだりしている(やめろ)。
もちろんこれは、メディアで散々「デルタの次は、オミクロン」と言いまくってるのを浴びているし、それを復習するが如くSNSや日常生活の会話に出てくるので、単語帳などつくらずとも「オミクロン」と言えるようになったのは、皆さんも同じかもしれません。しかも、日本人が好きな「ドラえもん」とか「くまモン」とか「ジェームス=キャメロン」とかにも似てますしね(なんやそれ)。
(wikipediaより)
それで、何を言いたいかというと・・・
おそらく、我々日本人は、紀元前9世紀には完成されていたとされ、人類の偉人たちによって、数理哲学などにも使用されてきた重厚な歴史を持つ「ギリシャ文字」の15番目「オミクロン」を、「にっくきウイルス」の名前として記憶してしまった!ということです。
2〜3年後コロナもすっかり落ち着いたある日、数理を勉強しはじめた若者が参考書に「オミクロン/o」を見つけたら、きっと「は!これは変異株の名前だ!」と思う。かっこいいブランドにもギリシャ文字はよく使われているが(「オメガの時計」とか)、未来のイカしたブランドデザイナーは、自分のブランドに「オミクロン」と付けるには勇気がいる。
これは、我が青春のギタリスト布袋寅泰氏の名曲「スリル」の冒頭が始まると、20代の後輩が「江頭2:50」の曲ですね!とか言いやがる現象や、我が青春のロックバンド「Bon Jovi」の名曲「It’s my life」が、筋トレ中の自分の脳内にリフレインするのと同じだと言える(そんなに偉そうに書くことでもない)。
つまり、ブランドイメージというものは、こうして形成されるということ。
強い意味づけで、一貫性を持って、何度も接触すると、「◯◯といえば◯◯」が出来上がる
「オミクロンといえば猛烈に感染するコロナウイルス。やっかいだ。」
「”スリル”といえば”江頭2:50”が、ぬお〜!って叫びながら出てくる前触れの曲だ。」
たしかに、このコラムの題名には「呪縛」と書いて、マイナスな雰囲気で書き始めましたが、いい意味でのブランドイメージ確立という側面で考えると、これからの時代は
◯◯といえば”明確に”◯◯
◯◯といえば”価値ある”◯◯
◯◯といえば”共感できる”◯◯
◯◯といえば”オリジナリティのある”◯◯
を持っておかなくては、選ばれないどころか、記憶にも残らない時代になっています。
だからこそ、それを言語化すべきだと思います。
あなたの会社といえば◯◯!
あなたの商品といえば◯◯!
そして、あなたといえば◯◯!
どうでしょうか。くどくど言わずに、一撃で表現できるイメージがありますか?
株式会社クロマニヨンといえば◯◯?
いかん・・・まだまだです。
けど「本物・本質のブランドを理解するブランディング・カンパニー」という言葉が、◯◯に入る存在になりたいですね^^。
次回も、懲りずにお付き合いください。

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