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「クレアプランニング」社名に込められた存在意義を顕在化する企業ブランディングとは?

内装工事業者から、街のカルチャーをも想像する企業への変革を。|福岡市

2023年に50周年を迎えた、「クレアプランニング」社は福岡市天神にある、内装デザイン建築の会社である。

いや、そういう表現は今となっては、同社社長の中田氏に怒られてしまうかもしれません。
「内装デザイン建築のみの会社だった」と過去形で表現すべきでしょう。なぜなら、今回のブランディング・プロジェクトは、同社の従来のあり方やスタンスを、未来へ向けて社員の意識から変革していくことを目的とするものだからであり、その想いは、現在実際の事業に次々に反映されています。

とはいえ、クレアプランニング社は、従来からデザイン性にも優れた、文字通り「クリエイティブ」な企業でした。
大きな商業施設やプロジェクトが立ち上がれば、その施工業者に必ずといっていいほど名を連ね、そのデザイン性や「納め」という部分での信頼も篤い企業です。

(クレアプランニング実績施設:公共施設、商業店舗からサウナまでその仕事は幅広い)

そんな同社の中田社長から、コロナを乗り切り、受注件数も増加してきている時期に「企業ブランディング」についてご相談を受けたのでした。

今も大人気を博している「大濠テラス(八女茶カフェ)」を創り出し、大川市の自社工場の敷地の一部を、公園を併設したコミュニティ施設に改造した「ARBOR」をクリエイトするなど、同社は”本業”以外でも話題の施設を創りだしていました。これらを一緒にお仕事しながらクレアプランニングという会社が、時代にあわせて着実に進化しているのを感じていたのでした。なので、企業的に何も問題なさそうに見えただけに、ご相談は意外だったのでした。

その疑問に、中田社長は答えられました。

「弊社は、長い間”受注請負”で商売をしてきました。つまり、お客様がこうしてほしい!を、高い完成度で納期までに納めることが、最大の価値だったのです。もちろん今後もそれは非常に大切です。しかし、未来を考えた時、ずっとチャンスを待っている業態でいいのか?言われたものを造るだけの企業で存在することで、社員は幸せになるのか?それをずっと考えてきました。」

その言葉に、私は中田社長がずっと考えてきたことに気付かされました。

「クレアプランニング」という社名は「クリエイト=創造」という意味が込められている。
自らが、その街に提案し、新しい文化を創造するような企業になっていかなければならない。
言われたものをちゃんと造るという事業はベースとして、何かを創造したいと思う事業家さんや企業が「直接相談に来る」ような企業になっていきたい。

これが同社の「企業感情だ」という表現をされたことも、非常に心に刺さりました。

中田社長の熱い想いはもちろん、会長である創業者(お父様)、社長を支える経営層に深いインタビューを行い、全社員へのアンケート。そして全社員への「ブランドセミナー」から「ワークショップ」を重ねていきました。

(「万葉の湯(!)」で行われたワークショップ:みなさん言葉出し切ったあと、サウナでバキバキになってました^^)

ワークショップなどを経て感じたのは、実際の受注業務が従来と変わってきており、また社長もあえてそういう仕事を創ろうとしていることを、社員も感じていたということ。そして、若手社員を中心に「クレアさんは、面白いね!」と言われることに、大きな喜びを感じていることなどがわかりました。

これは、社長が描く未来に対しても、離反のない方向性であることが確信できたのです。
その後の、クロマニヨンの分析・検証、そして中田社長と検証と推敲を繰り返して企業理念が完成しました。

そして、このパーパスである「人と地域に前向きな変化をもたらす」ために、何を合言葉にするか?
を、スローガン&ステートメントとして開発しました。

 

まさに、社名である「クレアプランニング」の中にある「CREATE」を超えることで、次に時代を創っていくという、社名に込められた未来への想いを新しく意味付けし、言語化しました。

この理念を開発途中に、同社は福岡市の油山キャンプ場の再開発をプロデュースされました。

(「クレアプランニング」社が総合プロデュースした「ABURAYAMA BACK TO NATURE FUKUOKA」)

この事業は、クリエイティブ監修を「ユニクロ」のロゴマークデザインなどで知られる佐藤可士和氏率いる「SAMURAI」。
建築物の監修を、谷尻誠氏率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」を行うなど、まさに総合的なプロデュースという分野にも参入し、新理念を実装する取り組みを、次々と展開しています。

事業の川下から、川上・・・いや、源泉を創り出して行く企業へ。

「クレアプランニング」社にご注目ください。

 

 

ディレクション:金井 隆太(CROMAGNON&C0.
コピーライト:松田 正志(文と絵)
プロデュース:小柳 俊郎(CROMAGNON&C0.)

 

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