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「Good Local 九州」 本気で地域と向き合う新会社の、理念とブランドロゴ策定

誰もが知る大手5社合弁で取り組む地域振興への覚悟 | 福岡市

もはや反則?くらいのすごいメンバーが集まり、新しい会社が設立されました。
すごいメンバーとは「西日本鉄道」「ふくおかフィナンシャルグループ」「西日本電信電話(NTT西日本)」「三菱地所」「ラブエフエム国際放送」というラインナップ。この5社合弁で2025年4月1日に設立されたのが「株式会社 Good Local 九州」です。

この会社の目的は、ズバリ「地域振興」。
九州で将来にわたって事業を営んでいく上で、地域経済の縮小という大きな課題は避けて通れないものです。そこで、それぞれが持つ異なったリソースをかけ合わせながら、短期的・散発的ではなく、本気で地域振興に取り組んでいくという決意のもと誕生した会社なのです。

「短期的にハコ造って終わり、イベントして終わり・・・ではなく、長期で腰を据えて、多様なメンバーが一丸となって地域振興と向き合っていく。そのために、そもそも九州の地域をどうしていきたいのか? そのために自分たちはどんな姿を目指すべきなのか? 究極的には何を提供していくべきなのか? といった、企業としての大きな軸を定めておく必要がある。それをもとに企業理念を言語化し、そしてシンボルとしてのロゴマークにしていく力を貸してほしい。」

そんな言葉と、既に何度も社内メンバーで検討を重ねられたメモとともに、クロマニヨンにご相談をいただきました。

新会社「Good Local 九州」の企業理念体系

新会社設立準備の真っ只中にあり、スケジュール的な制約も非常に厳しい中、プロジェクトはスタートしました。まずは、これまで積み重ねられた議論のメモを徹底的に読み込み、立ち上げメンバーの方々へ、内容や言葉の使い方の意図などについて率直に疑問をぶつけるヒアリングからスタート。

社名をユニークなものにしている「Good Local」。
これこそが、今回掲げるべきPurposeに直結すると考え、新会社が考える「Good Local」とは何かということについて、あらためて議論を深めていきました。長期にわたってブレることなく地域と向き合っていく。これはつまり、言っていること(理想)とやっていること(実態)と外からの見られ方が首尾一貫している状態であり、クロマニヨンは、企業理念の言語化およびコーポレートロゴの策定の前に、コーポレートアイデンティティの整理・構築を行うべきと考えました。新会社の地域に対する「約束」、それを果たすための「価値提供」、築くべき「関係性」「ポジション」それを裏付ける「優位性」、、、その他大きく9つの要素からなるマトリクスで整理を行い、新会社の全体像を見つめながら、理念および表現を検討していきました。

そして、設立メンバーと共に行き着いた言葉がこれです。

何度も協議を重ねる中で、「Good Local」とは、その地域に住む人やそこで汗を流す業者の方々、そしてその地域に関わる人たちの内側から「この街に住んでいてよかった」「この街でなにかしてみたい」といった気持ちや活気、チャレンジが生まれ続けるまちのことではないかという方向性にまとまっていきました。
なので、Good Local 九州にとってのLocalとは、地域や地方といった区分けではなく、主体をひとに据えた「地元」であり、その地元に関係するみんなの内側から「希望が生まれ続ける」状態をつくっていくことで、継続的な発展に資するということをタグラインで表現をしました。

企業の背骨となる「Purpose」も整理しました。

Good Local 九州が果たすべき約束。地元の方々と一蓮托生となって、希望が生まれ続ける地元をひとつでも多くつくっていくことを宣言しています。地元の発展とともに自分たちの発展もあるという関係性があるからこそ、より本質的な取り組みにつながっていくという要素を取り込みました。

 

VisionやValueではなく「Force」

今回、Good Local 九州の理想について考えることと同時に、理想を裏付ける実態が非常に重要であると考えました。なぜなら、地元の方々にGood Local 九州の理想に共感してもらい、ともに発展を目指していくためには、その本気度を示す必要があるからです。
そこで、Purposeの次に、それを実現する力として「Force」を設定しました。

地元の人と共に長期的な観点でまちの未来を構想する力、5社のリソースを活用しながら構想したものを実現していく力、そしてカタチにしたものを地元に定着させ育てていく力を、それぞれ端的に表現しています。九州という地でインフラを担ってきた5社だからこそ発揮できる、そして発揮すべき力であると考えています。

この他に、社内での合言葉となる共通の意志=Spiritを整理し、以下の企業理念体系を構築しました。

 

ロゴデザイン

続いて、理念策定に続きコーポレートロゴの制作も行いました。
整理したコーポレートアイデンティティの全体像から表現指針を導き、加えて実際の使用想定を鑑みて制作。最終選定と精緻化の工程を終え、ロゴおよび表現マニュアルを策定しました。

 

社名やタグラインで語る理想を本気で実現していくという力強さ、一方で地元の人と目線をあわせていくための親しみやすさ、そして地元振興をやり抜いていく継続性を意識した表現を検討。またマニュアルの他にも、新会社のブランドが発露していく重要なツールであるスライド資料のフォーマットや作例もご提供しました。

 

2025年3月25日、ついに記者会見とともに新会社の情報が解禁。

 

今後、現在進行中である様々な案件含め、Good Local 九州の実際の取り組みが世に出ることとなり、「希望が生まれ続ける地元を。」という言葉は、確かな手触りを持って、より深く共感されるものになっていくと思います。

今後のGood Local 九州の活躍に、ご期待ください。

 

 

ディレクション:由見 颯汰(CROMAGNON&Co.
ライティング:松田 正志(文と絵)由見 颯汰(CROMAGNON&Co.)
デザイン:宮原 莉沙(8/32 Creative Management)
プロデュース:小柳  俊郎(CROMAGNON&Co.)

 

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CLIENT
株式会社 Good Local 九州
WEB
https://www.gl-k.com/

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