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クロマニヨンCEO小柳コラム:002 ブランディングで最も大切なことは?

ブランディングで最も大切なことは?

こんにちは、小柳です。

私は、本業のブランディングカンパニーの代表のほかに、「事業構想大学院大学」という社会人大学の福岡校で「特任教授」(名前は偉そう!笑)という肩書があります。そこで「ブランド戦略」という科目を受け持ち、もう3年になります。
その半年間のカリキュラムの中で、「ブランドとは、意味である。」という言葉が頻繁に出てきます。これは「クロマニヨン」における、ブランドとは?の答えでもあります。

この時代、その人に意味がないものは、どれだけ機能や利便性が高くても選ばれません。

「この会社に居ても”意味がない”。」

「別に安く買えるとしても、お金出して買う”意味がない”。」

「あの社長の下で働くのは”意味がない”」

つらいですね・・・😭けど、よく言ってますよね。若い人は特にかもしれません。
数字のことしか言わないリーダーは、ますますキツイ時代です・・・。
逆に、

「給料ちょっと安めだけど、私は社長の下で働くことに”意味がある”と思ってます!」

「見積もりはあっちが安いけど、君と取引することに”意味がある”から、よろしく」

「同じ値段で、似たような機能のものはあるが、俺はこれを持つことに”意味がある”」

こう言われたい。すごく言われたい^^!
もはや、機能とか性能、待遇の競争がいくところまでいっちゃってる今、その先で選ばれるのは、情緒的な優位性=情緒価値と言われる部分でどう勝るか?が重要で、その、他に勝る「情緒価値」を醸成していくためのアクションのことを「ブランディング」と理解されてもいいのではないかと思います。

つまり「ブランディング」とは、他にはない「意味の確立」であり「強いブランド」とは「他には無い強い意味を持っている」ということになります。
では、その「強い意味を持つ」ために、最も大切なことはなんでしょうか?

かっこいいデザインのロゴ?
かっこいい制服やオフィス?
今風のWEBサイト?
話題になるCMや広告?

どれも必要かもしれません。しかし最も大切にして最優先すべきことは、あなたの会社や事業の「存在意義」を明確かつ、心に刺さる形で「言語化」することです(これを、ミッションとかパーパスと言います)。

 

さらには、その存在意義を、どんな「価値観」「パーソナリティ」「キャラ」で展開していくかを、きっちり「言葉で宣言」できているか?(これを、ブランド・プロポジションと言ってます)これらが、できているかが最も重要なのです。

特に21世紀になり、我が社が儲かるために!自分たちがこうなりたい!という自分たちの目標以前に、「社会にどんな価値をもたらすのか?」「世界をどう変えたいのか?」という側面が重要視されています。近年「パーパス」と言われるのは、この流れですね。

(2021年11月29日の日本経済新聞朝刊一面)

言語化し、社内で強力に浸透をめざすことで、ブレない一貫性が実現できる。その言葉があって初めて、ふさわしいデザインのロゴや広告メッセージが決まっていくし、さらには集まってほしい人材へのメッセージにもなります。

どの会社にも、昔ながらの「社訓」や「理念」という言葉はありますが、その言葉は今の時代でも機能していますか? 社員の心に刺さっていますか? 今の御社が持つ独自の存在意義を言えていますか? その言葉の後ろに、他の業界や会社の名前をひっつけてもイケちゃうじゃん・・・なんてことはないですか?

今の時代に刺さる、強い言葉で、自らのミッションやパーパス、そしてブランドプロポジションを言語化する。これが「ブランディング」の根幹であり、第一歩になります。

そう考えると、SNSで発信するのが当たり前の今の時代は、企業や事業はもちろんですが、経営者やビジネスマン個人である、我々自身が社会に「意味」を持つように考え、行動する時代になっていると強く感じます。

”ブランドになる”ということを、一緒に、身近に考えられたら幸いです。

ブランドという資産が必要だ!という方。すぐには作れないのがブランド。ご相談ください。

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