TOP/NEWS/クロマニヨンCEOコラム:005「パーソナル・パーパス」を言語化してみる

NEWS.

クロマニヨンCEOコラム:005「パーソナル・パーパス」を言語化してみる

企業ブランディングの、1丁目1番地である、「企業のパーパス」を定める!という言葉。
ブランドの確立は、かっこいいロゴやホームページを作ることではなく、まずは企業理念をはっきりと言語化すること。ブランド企業(事業)として、人々に強い支持や共感を得たい会社であれば、企業理念(パーパス/ミッション)の中に、

①「あなたの会社が、社会の中で、なぜ存在しているのか?」を言えているか?(つまり、社会的な存在意義)
②「あなたの会社の独自の価値」を表せているか?

という2つが必要だと、考えています。皆さんの会社の理念はいかがでしょうか^^?
さて、現在、仙台市にある地場の住宅メーカーさんのブランディングを進めており、先週現地に行ってきました。仙台の街は、旧暦の七夕祭りと、帰省してきたっぽい若者たちで大賑わいしていました。


そのワークショップの後で、社長さんが「自分の会社の存在意義と、自分自身が志していることが少しでも重なれば、すごく仕事に対する視点が変わる気がする」と発言されました。
今、我々が気になってることは、まさにこれです。

会社として、同じ方向性を目指し、一貫性と一体感を造成するために絶対必要なことが「コーポレート・パーパス」だとすれば、その一単位としての「個人」が自分が仕事していく上での「パーパス」をはっきりさせること。。。つまり、
”パーソナル・パーパス”
という概念も、今後ますます重要になると考えています。
はっ?いきなり「パーソナル・パーパス」って言われてもって感じですかね😆?

一人一人が
「自分の人生でやり遂げたいことは何か?」
「自分の人生の目的は何か?」

という、パーソナル・パーパスを明確化することは、SNSなどで他人のやってることが沢山見えてしまうようになった上に、コロナ前のようにリアルのみで物事が進行しなくなった今、すべての人が意識すべきことだと思うようになりました。

先日、当社クロマニヨンのCOO 野中が、打ち合わせ中に突然言い出したんです。

野中:「小柳さん!ティモンディの高岸(呼び捨てですみません!)て、知ってますか?」
小柳:「もちろん。やればできる!の人やろ?」
野中:「そうです!あの人の、人生の目的って知ってますか?」
小柳:「いや、知らんやろ(笑)!」
野中:「人を応援すること!なんですよ!」
小柳:「あ、あ、そ、そうなのね💦」
野中:「いや、これこそ、パーソナル・パーパスですよ!」
小柳:「お〜!!!」

高岸さんはプロ野球選手をマジで目指していたそうです。しかし、大学時代に大怪我をし、夢を断念した。それ以来、自分の人生の目的は「人を応援すること」にしたと。彼は、どんな仕事も「他人の応援になるためには?」「応援になれば、それでいい!」と、常に思って生きているそうです。正に、高岸さんの「パーソナル・パーパス」は「人を応援すること」。
これを聞いて、ネットを掘ってみたら、高岸さんの「人を応援する」という姿勢は、いろいろな場面で貫かれていて面白いのです。コンビでのネタも、大喜利の仕事での回答も、そして大河ドラマで「仁田忠常」と言う人の役をするときも、「仁田忠常さんを少しでも歴史上で有名にする応援をしたい」から、頑張ったと言ってました。

高岸さんはたぶん、うどん屋さんで働いても、不動産屋さんで働いても、広告会社で働いても、常に「どうすれば人を応援できるか?」を目的に仕事に向き合い、きっと信頼されるんだろうなって想像できます。まぁ、ここまで完璧に心を固められるのは少数の方かもしれません。前述したように、スマホを開けば他人が凄いことをしている(ように見える)。ますます迷いが深まる。そんな中だからこそ、自分の「パーソナル・パーパス」を確立することが、これからの時代に強い武器になると感じます。

現在、クロマニヨンでは、企業理念(コーポレート・パーパス)が言語化され、本格的なブランディングがスタートした企業が、そのパーパスを「浸透」「自分ごと化」していく際に、この「パーソナル・パーパス」を確立するためのメソッドを実装をしようとしています。

例えば、
皆さんに質問です。

あなたが国の絶対的存在の王様だったら、どんな国にしたいですか?
あなたが亡くなった後、残った人に、どんな人だったと言われたいですか?
あなたは社長です。何の会社の、どんな社長でありたいですか?

このような質問を、自分で投げかけ、他人からも聞いてもらう。
ふんわり考えられても、人から聞かれて、言語化し、話したり書いたりすることで、思いっきり整理がついたりします。

こんなワークショップを、社員同士でやるだけでも面白そうです。いままで知らなかった同僚の心ものぞけるし、理解と親しみも湧くでしょう。上司は部下を深く理解できる。そして、それぞれのパーソナル・パーパスを言語化できたら、今度は会社のパーパスとの関連性や関係性を考えてみる。我が社のパーパスに共感してください!と発信し続けるのは定石ですが、社員の方からも自分の「パーソナル・パーパス」とのシンクロする部分を考えながら
これを、丁寧にやっていくことで、本質的なインナーブランディングを成功させられたらいいなと思っています。
昔から、似たような取り組みもたくさんあったのかもしれませんが、組織のブランディングのためという目的で切り取ると、また違う価値が生まれる気がします。

難しい時代ですが、
「やれば、できる!」ですかね。

長文読んでいただき、ありがとうございました。次回もおつきあいください。

MORE WORKS.